第17回 日本加圧トレーニング学会学術集会に出席しましたので、インプットした情報をお届けしています。
前回のブログだけでは書ききれないくらいのボリュームでしたので、2回に分けています。
今回は、2回目です。
加圧トレーニングは日本で生まれたものですが、
現在はアメリカのKAATSU GLOBAL社が、海外での展開に励んでいます。
DoD(United States Department of Defenseの略でアメリカ国防総省)は加圧を採用し、
おもに退役軍人のリハビリ、現役軍人のトレーニングに活用しています。
退役軍人の方々の中には、戦地で生命にかかわるほどの大けがを負ったり、
片腕や片脚を失ってしまったり、寝たきりになってしまった人がたくさんいます。
そのような方々のリハビリのために、加圧トレーニングは大いに役立っています。
Johnは米軍エリート集団「Navy SEALs」の一員でした。
彼も戦地で大けがをし、入院中に加圧サイクルを導入。その回復力の早さに感激しました。
彼は「加圧で人助けをしたい!」と強く感じ、今ではKAATSU GLOBAL社で鋭意活躍中です。
Justinも戦地で怪我をし、左腕を失いました。
切断してからずっと痛みは続いていましたが、加圧サイクルを2サイクル(約10分間)おこなっただけで、
痛みは大幅に軽減し、動きが良くなった。
またウエイトトレーニングで左腕にも加圧をし、ウエイトを持たなくても負荷を感じる、と言っていました。
Joeは戦地で頭に銃弾を受けてしまい、9カ月昏睡状態でした。
周囲はあきらめかけていましたが、3年前に加圧を取り入れてから、全く歩けなかった状態から
サポートありで歩けるように。
3年後の現在でも、毎日加圧サイクルをし、200歩を歩く訓練をしています。
就寝前にベッドの中で加圧サイクルをし、良質な睡眠がとれるようになったと喜んでいます。
このように、加圧が次々と結果を残していることで、DoDからは「加圧で怪我の修復が早くなる。」と高評価をもらっているようです。
最後に、日本国内のお話です。
福岡県みらいクリニック院長の今井先生の講演です。
今井先生は「あいうべ体操」を発案し、メディアでも紹介されている有名なお医者さんです。
どの世界にも色々な人がいますが、私自身、お医者さんもピンキリだと考えていて、
とにかく高額治療をしたがったり、悪くない箇所も治療しますとか言って、
余計な薬を出したりする患者そっちのけでお金に汚い医者もいるし、
準備されたセリフをメディアでしゃべるだけのいわゆる「魂を売った」医者もいれば、
「病気にならない健康なからだをつくろう。」と日々がんばっているお医者さんたちもたくさんいると思っています。
加圧有資格者のドクターたちはまさに、人々の健康を考えているお医者さんだと考えています。
まずは運動習慣について。
「なんと7割の日本人が運動習慣がない、しかも3~4割は改善に無関心である。」
というデータがあるようです。
運動習慣がない年齢層で、特にティーンエージャーが深刻だと考えられています。
なぜ、運動しないのでしょうか。
理由=「多忙で時間がないから。」
・・・・・?????
色々なことを機械がやってくれるのに?
食洗器、洗濯機、ロボット掃除機、スマホアプリ。。。
なぜ?
運動習慣がないと、病気の原因となります。
肥満、筋肉不足、関節や骨の弱りはすべて病気に直結します。
さらにコロナ自粛により、歩数も減少。
通常生活に比べ、平均で-10%減だそうです。
そして筋肉量は、日本は顕著に減少傾向があり、-705gである。
運動は、体の免疫機能を向上させ、感染症予防や重症化予防ができます。
さらには加圧トレーニングは、最効率の運動方法であり、
忙しくてできない、は言い訳になります(笑)
今井先生は、加圧トレーニングにHIITを組み合わせたメニューを提供していますが、
加圧とHIITを同時におこなうと筋肥大効果が薄れるのでは?という論文もあるそうで、
加圧でパンプアップ後にHIITをするように指導されていらっしゃいます。
以上、日本加圧トレーニング学会学術集会のレポートでした。
少しでも皆様のお役に立てれば光栄です。